プータとわたしと時々ダーリン

目の不自由なおじいちゃん犬プータと家族のささやかな日常を綴ります

目が不自由な愛犬との遊び

プータさんはやんちゃで遊ぶのが大好きだったのですが、目が不自由になってから、何をしていいのかわからず、ただじっと立っていることが多くなりました。

 

大好きなソファーやベッドにジャンプすることも出来なくなってしまったので、当然、足の筋肉も落ちていき、老いのスピードが急に加速したように思います。

 

これは本当に大きな変化だったと思います。

 

年齢からくるこのような変化は、これからますます増えていくだろうと思うと、つらくなります。

 

飼い主としては、気持ちの切り替えをして、変化に対応するためにできることをしていかなければなりません。

 

何だか退屈そうにしているプータさんを見ていると、楽しいと思えることを何かしてあげたいと思うのですが、目の見えない子とどうやって遊べるのだろうかと悩みました。

 

大好きなぬいぐるみで遊んでも、集中力が続かず、すぐに飽きてしまうし、ボールで遊ぶことも出来ません。

 

もう何も出来ないのかなと思っていたときに、目がダメでも鼻があると思ったんです。

 

お散歩に行くと、周りを確認するのに匂い嗅ぎをしながら前に進みます。

 

今は言ってみれば、「鼻が目」になっているのです。

 

だから鼻を使った遊びをしてみようと思って、「なりきり警察犬ごっこ」をしてみることにしました。

 

どうやるのかというと、紙コップのなかにおやつを入れて、匂いで探し当てるというゲームです。

 

 

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なりきり警察犬ごっこ

 

3箇所くらいに離しておいて置くので、ひとつ見つけても終わりません。

 

食べたいと思うと、集中力が必要なのでしばらく楽しめます。

 

最初はなかなか見つけられなかったのですが、ちゃんと学習して、だんだん早く見つけられるようになりました。

 

今まで楽しんできた遊びと比べると、かなり地味かもしれませんが、変化を受け入れるということは、こういうことなのかなと思います。

 

今を生きているんですよね。

 

「お散歩の訓練」の記事で書いたドッグトレーナーのシーザー.ミランはよく、犬は過去ではなく「今を生きている」と言っていました。

 

犬は人間のように過去を振り返って、あれやこれやと悩んだりしません。

 

今、一瞬一瞬をしっかり生きています。

 

犬にとって目の見えない毎日ってどんな感じなんだろうと考えると、私の方が気持ちが塞ぐことがありますが、以前お世話になっていた獣医の先生は、人間のような悲壮感は無いと言っていました。

 

これが本当なら、飼い主としてはホッとします。

 

 考えてみれば、人間も自分の老いや変化を受け入れていくんですよね。

 

人間が面倒なところは、過去と今を比べてしまったり、未来のことを考えすぎて不安になったりしてしまうところ。

 

犬のように今をしっかり生きるのって、悩める人間には結構難しいのかもしれません。

 

この先自分の変化に、不安や心細さを感じたときは、プータさんが私に教えてくれたこと、「今を一生懸命に生きる」ことを忘れないようにしたいと思います。

 

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抱っこしていると安心だよ💕