プータとわたしと時々ダーリン

目の不自由なおじいちゃん犬プータと家族のささやかな日常を綴ります

介護期のワンちゃんとの向き合い方

先日、17歳を迎えたワンちゃんの飼い主が表彰の対象となる『長寿犬の飼い主表彰式』に招待していただきました。

 

これまで愛情を持ってお世話をしてきたことへの表彰ということで、とても嬉しかったです😌

 

その式の中で、獣医師による『ペットが長生きしてくれたら』というテーマの講演をお聞きしたのですが、ワンちゃんの寿命が伸びたことで、シニア期独特の介護に取り組む飼い主さんが増えていることが話されていました。

 

2021年の全国犬猫飼育実態調査によると、犬の平均寿命は14.65歳だそうです。

 

そして最近はシニアと言っても元気に過ごせる子が増えたので、プレシニア(7歳〜10歳)、シニア(11歳〜14歳)、ハイシニア(15歳〜)とシニア期を3つに分けていて、17歳のプータさんはハイシニアってことになります。

 

この「ハイシニア」という響きから、改めてプータさんの状況を理解したような気がします。

 

ハイシニア期を迎えると、活動がぐっと減り、見た目もシニアっぽくなり、できることが少なくなります。

 

シニア犬の飼い主さんからの相談で多いのが、徘徊、夜鳴き、飲水、食欲低下、粗相だそうで、私もまさに今経験しています。

 

飼い主はこうした悲しい変化に対応していかなければならないのですが、いくつか対処していく上でのヒントをもらったので少しご紹介してみたいと思います。

 

一つ目は歩く力を大切にすること。

 

プータさんもそうなのですが、足腰の筋力がかなり衰えました。(立っていると後ろ足がだんだん開いて倒れそうになります)

 

考えてみれば去年の夏までチーター?を思わせるような走りっぷりがまだ見られたのに、今ではお散歩もしなくなりました。

 

poodlepooh.hatenablog.com

 

外では歩くというより、空気を吸って匂い嗅ぎを楽しむって感じです。

 

でもその代わりに家の中であちこちぶつかりながら、そしてたまに行き止まりにハマりながらウォーキング?を楽しんでいます。

 

DIYで作られた歩行器をオークションサイトで買ってみました。コツが分からないのか歩こうと
しませんが体を支えてもらえて安心です。

歩行器に乗ってうとうと眠くなります💤

 


そしてマッサージもいいです。

 

ワンちゃんが痛がらず、嫌がらないようであればさすってあげるだけでもいいと言っておられました。

 

二つ目はお水をちゃんと飲むこと。

 

飲みたいけれど飲めていないことがあるそうです。

 

あくまでも目安だそうですが、1日の水分補給の目安は体重1キロあたり約50〜70ml。

 

なので体重5キロの子は250〜350mlということになります。

 

舌の力が衰えるとお水が飲みづらくなります。

 

そういう時は、シリンジを使って口の横から少しずつ飲ませてあげると良いそうです。

 

食事も固形のものが食べれなくなった時は、ペースト状のものを同じようにします。(誤嚥に気をつけながら)

 

三つ目はオムツを使ってみること。

 

シニア期の粗相は仕方のないことなのですが、飼い主にとってかなりストレスになります。

 

お互い気持ちよく過ごすために、オムツを使ってみるのもいいと思います。

 

犬用のオムツは値段が高いので、赤ちゃん用のオムツに尻尾が通せる穴を開けて使えばかなり安く使えます。(私は介護用パッドをマナーベルトのように使っていますが、もうすでにされている方も多いかも)

 

でも肌の弱い子や、一日中つけている子はオムツかぶれを起こしやすいので注意が必要です!

 

先日プータさんもとうとうかぶれてしまって可哀想な思いをさせてしまいました😢

 

お薬をもらってすぐに良くなったのですが、今はほぼ寝る時だけつけることにしています。

 

なので日中、サークルの中に広めにトイレシートを敷き詰めて、トイレが済むまで入ってもらっています。

シートがずれないようにすることと、足が滑らないようにするために、シンクの中で使うプラスチック製のシートを100均で買いました。汚れたらすぐに洗えるので便利です。(大きい網は犬用のトイレで使っていたものです。)



 

そしてお尻を綺麗にしておくのに給水ボトルが役立ちます。

 

お尻を洗うのにノズルが曲がっている方が洗いやすいです

 

ペットシートの上で給水ボトルを使って洗い流せば気軽にできます。

 

体力的にお風呂になかなか入れなくなってきますが、ドライシャンプーを使うよりも蒸しタオルで体を綺麗に拭き取ることを勧めていました。(シャンプー剤が体に残ることで逆にお肌のトラブルを招くこともある)

 

こんな感じでいくつかヒントをもらったのですが、我が子の必要に応じて対処していくことが大切になってくるかと思います。

 

そして私がこの講演から一番参考になったのは、介護をする飼い主としての心構えでした。

 

ハイシニアを迎えたならば、一緒に穏やかに過ごすことを目標にすると良いと言っておられました。

 

何かあっても当たり前。

 

落ち着いてサポートすることが大切。

 

苦しい思いをさせないように。

 

そういう思いで毎日を一緒に過ごしていく…

 

最近の私は今のプータさんの姿に胸が痛くなっていたのですが、ワンちゃんにとっては「今が人生(犬生)の集大成」と言っていたのがとても印象的でした。

 

今がプータさんにとっての集大成の時であるならば、

 

「お母さん、今日もぼくは楽しいよ」

 

と言ってもらえるような、そんな過ごし方がしたい。

 

たくさんたくさんムギュっとして、

 

「もういいよ」

 

と言われるまで、「大好き」をプータさんに伝えたい。

 

そしてたくさんたくさん話しかけて、お母さんの声を忘れないでいて欲しい。

 

考えれば考えるほど、思いが溢れてきます…

 

日に日にお世話をしなければならないことが増え、夜鳴きで明け方まで眠れない日もあります。

 

正直なところ毎日が大変で、命の重さに圧倒されそうになることもありますが、それでも、プータさんが私の人生の一部として今を一緒に生きてくれていると思うと、また力が湧いてくるのです。

 

一緒に生きられる時間を大事にしていきたいです😌

 

椅子の間にハマって動けなくなっていたところを救助。安心して膝の上で眠くなっています✨