プータとわたしと時々ダーリン

目の不自由なおじいちゃん犬プータと家族のささやかな日常を綴ります

命を預かるということ

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このブログに立ち寄ってくださった皆様、そしてワンちゃんやネコちゃんたちの幸せをを願いつつ、今年最初のブログ記事を書いてみたいと思います。

 

このコロナ禍の影響で、癒しを求めてペットを飼う人が増えたとよく聞きます。

 

確かに私たちは動物たちからたくさんの癒しをもらい、幸せな気持ちを味わえます。

 

でもその幸せは双方が感じなければならないと私は思っていて、決して人間だけが味わっていてはいけないと思うのです。

 

だからもの言えぬ動物を「ぬいぐるみ」のように扱っては、決していけません。

 

動物虐待や飼育放棄される子たちに常々胸を痛めている私に、「『犬部!』という映画を見てみると少し希望が持てるかもよ」と夫が言ったので私も見てみたのですが、やはり痛むのです。

 

映画は北里大学獣医学部に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルに作られていて、登場人物の獣医学部生、花井颯太は『花子と先生の18年〜人生を変えた犬〜』というドキュメンタリー番組に出てくる獣医師、太田快作さんがモデルになっています。

 

太田先生の愛に溢れるお人柄や、熱血漢なところ、本当に心が打たれて頭が下がる思いがします。

 

動物実験にされてしまう犬の命や、保健所に連れて来られる犬、また猫の保護活動をしていく様子などが描かれているのですが、もの言えぬ子たちが本当に幸せに暮らすためにはこれではまだ十分ではありません。

 

そもそも日本では、あまりにも簡単に犬や猫が飼えて(買えて)しまうことが問題なのではないでしょうか?

 

ドイツを始め、ヨーロッパでは簡単に犬が飼えないよう法整備がされています。

 

ドイツでは生き物を店頭販売するなんてあり得ないという考え方が根本的にあって、まず簡単に犬を買えないのです。

 

保護施設からの譲渡か、ブリーダーから直接買うことになるのですが、ある程度社会性を身につけさせ、何度も足を運んでもらい、生後半年以上経ってようやく飼育を開始することができるそうです。

 

日本では生後二ヶ月で店頭に売られていますよね。

 

プータさんは生後四ヶ月で我が家に来たのですが、ペットショップにしてみれば四ヶ月になるワンちゃんは早く売れないと困るのです。

 

実際プータさんは私たちに会うまでに、系列のペットショップを転々としていて、3軒目のお店で巡り合いました。

 

そしてここで飼い主が決まらなければ次に移動するお店も決まっていると聞き、ずっと新しい家族を探していた私たちは連れて帰ることにしたのです。

 

小さい時から母犬や兄弟犬から引き離されて、寂しい思いをしていたと思います。

 

ペットショップの在り方も考える必要があるのかもしれません。

 

そしてさらにドイツでは飼育に関しても厳しい条件があって、6時間以上の留守番はさせてはならないとなっています。

 

仕事の都合で止むを得ないときは、昼休みに一度帰宅してお世話に戻るとか、職場に連れていく、ペットシッターや預かり施設の利用などをして、長時間の留守番させることのないようにしています。

 

10時間以上の留守番をさせると動物虐待で通報されることもあるというのですから、日本との認識の差に驚きます。

 

この他にも飼育のスペースが十分取れていることや、ドイツの一部の州では中型犬以上の犬を飼うためにはライセンスが必要です。

 

このライセンスを取得するために、ドッグトレーナーズスクールに通って学び、テストを受けなければなりません。

 

ここまで犬を飼うために求められることがあると、自分には犬を飼う資格があるのだろうかと真剣に考えざるを得ません。

 

一方で、飼育のハードルがあまりにも上がりすぎてしまうと、一握りの人しか犬と共に暮らす楽しみや幸福感を味わえなくなるように思え、それもまた寂しい気がしてしまうのです。

 

大事なのは、命の大切さをよく認識する道徳的観を持つこと、飼い主になる覚悟、責任感を持つことなのではないでしょうか。

 

具体的に良い飼い主になるための条件ってどんなことだと思いますか?

 

よく言われる条件を挙げてみるならば、まずペットを飼える住宅でしょうか?禁止されているところはもちろん、ペットのサイズに合わない居住空間では飼育は無理でしょう。

 

以前近所のアパートに、まだ小さなお子さんがいるというのにピットブルを飼っている人がいると聞きました。

 

お互いにストレスを感じると、大変なことになりかねません。

 

これは絶対に考慮しなければならない大切なことです。

 

そしてワンちゃんの場合、お散歩は必須です。世話する体力、時間はありますか?

 

高齢になった大切な子を、最後まで介護する覚悟はありますか?

 

体にあった食事、必要な医療を受けさせるため、経済的な負担をちゃんと負えますか?

 

もうすでにワンちゃんやネコちゃんを大切に育てている方ならば、これらのことは当たり前のことと聞こえているはずです。

 

そして私が尊敬しているシーザー・ミランも、犬を飼う前に考慮するべき10のことを挙げているのですが、ドッグトレーナーならではの考えが反映されていて、これも考えさせられます。

 

例えば、穏やかで毅然としたリーダーになる方法を犬と共に学ぶことや、他の動物や人間に危険なことをしないよう社会に適応させ、適切な仕方で躾けること、犬の行動学と、自分の犬の犬種についての必要な知識をすすんで身につけることなどを挙げています。

 

このような理解を深めて良い飼い主さんを増やさなければ、保護活動も焼け石に水のように思えてしまいます。

 

我が家のプータさんは16歳の老犬で何かと手がかかりますが、だからと言って手放そうと思ったことなんて一度もありません。

 

あり得ないことなのです。

 

目が不自由になってから尻尾を振ってはしゃぐことが無くなっていたのですが、ここ最近見えないことにようやく慣れたのか、ご機嫌に尻尾を振り出し、ピョンピョンと飛び跳ねるようにはしゃぐ姿がまた見られるようになりました🥲

 

こんな姿を見ていたら、いくつになっても大切な命なんだと思いますし、最後の最後まで守ってあげたいという気持ちになります。

 

私がプータさんのお世話をするときに、いつも心に留めている言葉があります。

 

『義なる人の親切は、口の利けない動物にも及ぶ』

 

これは、心の正しい人は動物を親切に扱い、何を必要としているかを知ろうと努める、という意味だそうです。

 

「命を預かるということ」

 

この重みがわかると、きっと飼い主さんもワンちゃんも、そしてネコちゃんも幸せになれるのでしょう。

 

どうかどうか不幸な子がいなくなり、みんなが幸せに暮らせますように!✨

 

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お気に入りのちゃんちゃんこを着てこの冬を乗り切ります☃️