この半年ちょっとの間でプータさんの大きな変化といったら、ほぼ走らなくなったこと。
去年の夏はまだお散歩に出ると、家の前のストレートゾーンを全速力で走り、その後ひたすら地面の匂い嗅ぎをするというのがパターンになっていました。
もともとプータさんは脚力が自慢で、猫並みのジャンプ力、二足歩行、長距離のお散歩、足がつるまで原っぱを走り回る、こんな感じのエネルギッシュな子でした。
なので走る速さは16歳の老犬と言えどチーター並み!
そんなプータさんの秘めたるエネルギーを発散させてあげたいと思い、ほんの数メートルではありましたが、毎朝全速力で走るのを付き合っていたのでした。
しかし夏の日の早朝、いつものように走り出したかと思ったら、なぜだか急に立ち止まるではないですか!
おばさん急には止まれません。
両手はリードとお散歩バッグで塞がり、目の前で止まるプータさんを潰さないようどうしたらいいのやら。
50過ぎても顔だけは傷つけたくないと瞬時に女子力が働き、全体重が右肘に乗っかるよう派手に転倒したのでした。
なんとか家に戻りどんどん流れてくる血に不安を感じながら、肘を洗っていると、両膝からも血が出ているではないですか!
もう上からも下からも血だらけで最悪😰(ひどい姿をご近所さんに見られなくて良かった)
洗面台の鏡に映る自分の顔を覗いたら、顔も唇も真っ青で、意識がなんだか遠のいて行くような…
これはまずいと思い、なんとか夫に連絡し、それから病院を紹介してくれる窓口のようなところに電話をかけてみました。
電話で問診をしてもらい、結局救急車で運ばれ縫合してもらうことになったのです。
病院で怪我をした時の状況を説明すると大型犬の散歩だと思ったらしく、犬種を聞かれ「トイプードルです」と言うとクスッと笑われて…😓(でも散歩中の転倒事故はよくあることだと一応慰めてくれました)
電子カルテを覗き込むと、老犬、トイプードル、毎朝規則正しく散歩、玄関の前で待っている、と書かれていて私の怪我情報より犬情報の方が行数が多い。
そして消毒をしてもらいに毎日病院に通うと「ワンちゃん元気?」とまず聞かれ、私の傷口をみては「普通はもう良くなるのにおかしい、おかしい」と毎回首を傾げて言うのです。
実際、縫合した日から抜糸までどんな風に回復していくのか、パラパラ漫画みたいに毎日写真を撮ってみたのですが、確かにある時点から変化があまり見られません。(治癒力の神秘を観察したかったのに期待はずれ)
不安いっぱいの私の頭をよぎったのは、「ぬ・い・な・お・し」
「縫い直し」😳
さすがに二週間経った時、縫い直し覚悟で形成外科に転院したのですが、長くても三週間で抜糸をした方がいいと言われ、その後はテープで傷口を保護しながら気長に治すことになりました。
ここ最近寒い日が続いているせいか、半年以上たった今でも痛みがあります。
でもプータさんがもう思いっきり走ることはないと思うと、そっちの方がもっと痛みます。
そんな悲しい痛みを感じて辛くなった時は、ただただプータさんをムギュっとしていよう😌