五月のゴールデンウィーク辺りからプータさんの包皮炎に始まり膿皮症や結膜炎がずっとスッキリせず、お手入れに悩まされていました。
幸い包皮炎と結膜炎の方は良くなったのですが、先月とうとう膿皮症が一気に広がってしまい、今は内服薬(抗生物質とステロイド)を使って治療をしています。
今年は早くから暑い日が続いたことや、アレルギーが怪しくフードを変えたこと、そしてシャンプーによるケアが頻繁だったことが原因だったのではないかと思っています。
膿皮症やマラセチア皮膚炎の治療経験がある飼い主さんなら、どうしてシャンプーが原因で酷くなったんだろうって思うかもしれません。
私も改めて学んだことがあったので、今回はそのことを書いてみたいと思います。
本来シャンプー療法は悪さをしている菌を洗い流すことが目的なのですが、アトピーの子や老犬のように乾燥気味でデリケートな肌の場合、シャンプーによって肌の脂分が落ち過ぎてしまい肌バリアを壊してしまうことがあります。
肌バリアが壊れて弱くなった肌は、常在菌のバランスがうまく取れなくて、膿皮症の原因菌であるブドウ球菌が増えてしまったり、マラセチア菌が増えてしまったりします。
つまりシャンプーで肌ケアをしているのに、かえって悪化させてしまうということなんです。
プータさんの場合、部分的に脂っぽいところがあるんですが、老犬ゆえの肌の乾燥やアトピー、食物アレルギーの影響で肌がかなり敏感になっていました。
それなのに殺菌することばかりに気を取られて、敏感肌のためのケア、保湿が十分ではなかったんだと思います。
お風呂に入ったときにヒリヒリ感があったのか、鳴いたり嫌がったりするようになってしまったことで気がつきました。
もっと早く気がつくべきだったと反省しています😢
しばらくお風呂には入れずに様子見をしていたのですが、さすがに皮膚の汚れが気になりだしたので、アトピーの子にお勧めらしい「ダーマモイストバス」という肌に優しい入浴剤を買って試してみました。
これは乳白色の入浴剤でバスタブに入れてかけ湯をするだけで、洗浄と保湿をしてくれるので肌への負担も少なく、お風呂の時間も短くて済むのでお風呂嫌いの子や老犬には有り難いです。
乾かす際にも肌の乾燥を出来るだけ避けたいので、ドライヤーの時間を短くするためにタオルドライでしっかり水気を吸い取り、出来るだけ温風を使わず冷風で乾かすようにしてみました。(夏の暑い時期なので結構早く乾いてしまいます)
仕上がりは毛もフワフワで、いつも気になるお風呂上がりの皮膚の赤みも少なく、肌に優しいように思います。(しっかりフケや脂分を落としたいときは、シャンプーをしてから使った方がいいです)
薬用シャンプーの頻度を調整しながら、この入浴剤を使ってみようと思っています。
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎の下地がある子は、膿皮症にしてもマラセチア皮膚炎にしても発症すると厄介です。
単発で膿皮症やマラセチア皮膚炎になった場合は比較的シンプルな治療方法で治るのかもしれませんが、アレルギーがそこに加わると、アレルギー治療も考慮にいれて治さなければ、いつまで経っても治らないと素人ながら実感しています。(再発の頻度が高いです😢)
いま抗生物質とステロイドを使って内側から治している間に肌の状態をリセットして、いま一度プータさんに合った肌ケアの仕方を考えていこうと思います。
アトピーの子、老犬(免疫力も下がっている)はそもそも肌が弱くがデリケートなので、肌トラブルを起こさないよう管理するのはとても難しいです。
結局のところ丈夫で強い肌をつくるしかないんだと思うんですが、そのためには腸内環境を整えて免疫力を高めたり、その子の肌質に合った肌ケア、アレルギーのある子はアレルギー対策、そして高齢犬であれば肌は思っている以上に繊細だということをよく理解して肌キープをしていくしかないんだと思います。
暑い夏が過ぎたころにはプータさんのお肌が改善されていたらいいなぁ🥲
頑張っているのに良くなっては悪くなるの繰り返しでちょっと参ってしまったけれど、母さんまた頑張るよ!💪