先日久しぶりに手捏ねでパンをつくりました。
パンの生地を捏ねるのってけっこう体力を使って大変なんですよね。
捏ね始めの段階では手はベッタベタのグッチャグチャで、「これ本当にまとまるんだろうね?」と心が折れそうになるんです。
でもしばらく辛抱して捏ね続けると、生地の感触が変わってくる瞬間がやってきます。
「あら、なんだかまとまってきたような。」
そう思ったらこっちのもの。
手にしつこくくっついていた生地ともおさらばし、気がつけば「えいや〜、とりゃ〜」と生地を伸ばしては「ばん」と叩きつける。
10分ほど格闘してパン生地を制し、憂鬱な私はどこへやら。
もう焼き上がったパンを美味しく食べることしか頭に浮かばない😋
パンづくりってちょっと大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、人生の教訓のようなものを含んでいるように思うんです。
誰でもパン生地の捏ね始めのように、問題に圧倒されそうになったり、頑張り続けたその先に、本当に自分が望んでいたゴールに辿り着けるのだろうかと不安になったり…
私は毎回パンをつくる時、人生もパン生地みたいだと思うのです。
とはいえ最近の私は、パンは食べたいけれど生地は捏ねたくないと少々逃げ腰になっているのですが、パン焼き器という助っ人に助けられ、一次発酵までしてもらうというズルをしています😄
でもパン焼き器にお任せしたとしても、成形、2次発酵、焼きは自分でしなければならないのですから、やることやっているんです。(お得意の自分で自分を安心させる思考のパターン😅)
日々の生活の中でも、自分ひとりでは負いきれないことを何かの助けを得てこなしていくことってありますよね。
それでいいんじゃないかと思うんです。
だって人間だもの☺️
大切なのはとにかく諦めずに続けていくこと✨
更年期ゆえの揺らぎ、50代という年代からくる不安、世の中の変化、まぁいろいろ嫌でもやってきます。
不器用で要領が悪い私は、気合いを入れたり、リセットしたり、また時には少しの間スイッチを切ったりで自分って面倒くさいなと思ってしまうけれど、ぼちぼちでもいいからとにかく進んでいけば「なんとかなる」と言い聞かせています。
心がめげそうになったそんな時は、パン生地を捏ねながら出来上がりを想像して思いっきりワクワクしてみたいと思います。