ワンちゃんと飼い主さんにとって、アイコンタクトは会話をするひとつの重要な方法です。
プータさんの目が見えなくなってから、アイコンタクトによる指示でお手やお座りは出来なくなりました。
そして飼い主の表情から読み取るサインも、読み取れません。
プータさんはよくソファーに座って、台所に立つ私の様子をずっと見ていました。
「今なら遊んでもらえるかも」っと感じ取ると、台所に立つ私の後ろにいくつもオモチャを届けてくれました。
またある時には、ちょっとつらいことがあって悲しい顔をしていると、小さなモフモフの手で、私の顔を撫でてくれたこともありました。
でも今はそれが出来ません。
それを思うとさみしい気持ちでいっぱいになるのですが、でもさみしい気持ちはお互いさまなのかもしれません。
プータさんの不自由を考えると、プータさんの方が大変です。
プータさんの感じる、さみしさ、不安、ストレスを和らげるには、今までとはコミュニケーションの取り方を変えていく必要があります。
飼い主として未熟だったと反省しているのですが、最近改めて優しくタッチしてあげることの大切さを痛感しています。
目が見えていない今、手から伝わる感触は今まで以上に敏感になっているように思います。
自分では気がついていなかったのですが、イライラしているときは手に入る力が強くなっていて、気持ちに余裕があるときは力がいい具合に抜けています。
そういう微妙な変化に気がついているんですね。
だから体のお手入れをするときや、甘えさせてあげるときは、とくに気持ちを込めて優しくタッチしてあげます。
マザーズタッチです。
このマザーズタッチって不思議ですね。
タッチセラピーというのがあるそうですが、優しく触ることで、痛みや緊張、不安を和らげる効果があると言われています。
泣きじゃくる子どもを抱き上げて、背中を優しくトントンしているといつの間にか眠ってしまったり、お腹が痛い時にさすってあげると、少し落ち着いたという経験はないでしょうか。
プータさんがなかなか寝付けないとき、このマザーズタッチで優しく撫でてあげると、うとうとし始めます。
安心するんですね。
「気持ちが伝わった」とわかります😌
今は私の手が、目の代わりに伝えくれます。
もうプータさんの目に私は映りませんが、「大丈夫だよ、大好きだよ💕」とマザーズタッチで今日も気持ちを伝えます。